2008/02/29

インテル スレッディング・ビルディング・ブロック ―マルチコア時代のC++並列プログラミング


良書 インテル スレッディング・ビルディング・ブロック ―マルチコア時代のC++並列プログラミング  James Reinders(著) 菅原 清文(監修) エクセルソフト株式会社(翻訳)
並列思考: マルチコア時代のC++並列プログラミング
コンピューティングの世界はマルチコアへ ソフトウェアの準備はできていますか? コンピュータで広く普及しているインテルアーキテクチャが搭載されたCPUは サーバーのみならず現在ではクライアント(ノート、デスクトップパソコン)もデュアルコア時代になりました。 今回はマルチスレッド・アプリケーション開発でパフォーマンス向上とスケーラビリィティーを簡素化するC++テンプレート・ベースのランタイムライブラリー、インテルスレッディング・ビルディング・ブロックをご紹介します。 スケーラブルな高性能アプリケーションを開発するため、スレッド実装の知識から生まれた製品です。 よく知られているC++のテンプレート・ライブラリを使用してスレッドそのものではなく、タスクパターンを記述。 高度に抽象化された実装によりパフォーマンスのスケーリングをそこなうことなく、シンプルなコードの記述が可能。将来プロセッサーのコア数が増加してもメインテナンスは最小。 マルチコア時代の並列プログラミングを独習できる入門書です。 マルチコア/マルチスレッド用に最適化されたスケーラブルなアプリケーションを開発するアーキテクトおよびプログラマー必携の一冊です。
ビデオ では著者が並列処理のポイントを述べています。(日本語字幕)
失敗しない並列プログラミング
並列処理へのアブストラクトアプローチ
並列処理、3つの心得
タスクとデータの並列処理
参考情報
Intel(R)Threading Building Block (U.S.サイト)
オープンソース
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ウェブを変える10の破壊的トレンド


ウェブを変える10の破壊的トレンド 渡辺弘美(著)
CEO, CIO、若手エンジニア、Web開発者に是非読んででもらいたい一冊
米国企業の45%がブログを利用し、43%がフィードを活用し、35%がウィキを使用している。社内のコラボレーションツールとして、SNSや仮想世界の技術を使う先進的な取り組みをする会社もあるという。ビジネスのルールが変化しています。
日本では?ほかの先進国に比べて、デジタル・ワークスタイルの確立が遅れている。精密製造業のモノ作りの点では世界標準になっているが、生産性を高めるために、ITの活用はもっと必要ではないか。従来ソフトウエアの使われ方は、パッケージ単位、ライセンス契約だった。ここにきて、ネットワーク回線が安くなり、帯域幅も広く、信頼性は高くなってきた。こうなると、ワンストップ・ショッピングという形態で付加価値の高いサービスを回線経由で提供するのは自然な流れであろうと思う。 企業(エンドユーザ)の事情を考えても、資産を持つ経営よりも持たざる経営が増えている。特に中堅中小企業では、IT人材をなかなか集めにくいという声を良く聞きます。  
若手エンジニアに向けて: 渡辺さん(著)は日本市場だけでは十分と考えているのではなく、日本のIT産業の成果が、国際市場に出て行くようなトレンドを創造することを期待しています。 
キーワード:Direct, Free, Crowdsourcing, Presence, Web-Oriented, Virtual and Real, Videos, Interface, Search, Semantic Technology
顧客の心を握ってしっかりビジネスをしていくというノウハウが掲載されている良書です。 是非読んでいただきたい1冊です。
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2008/02/28

CEOの視点 「情報」の重心移動 「こちら側」から「あちら側」へ

CEOの視点 「情報」の重心移動 「こちら側」から「あちら側」へ
前回、Web技術は経済分野に限らず人々の生活スタイルをも変える可能性があるとお話しました。「世界に“コンピュータ”は5つあれば足りる」(The World Needs Only Five Computers)というお話をします。この記事はサン・マイクロシステムズ株式会社のCTO、グレッグ・パパドポラス(Greg Papadopoulos)氏が昨年11月のブログで述べたものです。近未来に対するWeb社会の方向性を示しています。パパドポラス(Greg Papadopoulos)氏がここで述べている“コンピュータ”は、ふつうの意味での“computer”ではなく、大文字のC(“Computer”)と表現しており、特定の数個のシステムを指し示しています。高速の常時アクセス環境が整えば、コンピュータ資源は数個のグリッドシステムに集約され、残りの小文字の“computer”は、“Computers”の画面表示機能(インターフェース)になると。 
1: Google, 2: Microsoft 3: Amazon.com, eBay, Salesforce.com 4, 5,
著者がこの記事を読んだときの感想ですが規模の大小の規模はあるが「あちら側」に発電所「データセンター」が構築されること。 一般ユーザー「こちら側」は使いやすい表示機能(インターフェース)を持つ携帯やモバイルインターネットデバイス(MID)、パソコンからメールやブログでコミュニケーションしたり映像にアクセスしたりする世界がグローバルに広がる。付加価値のある「情報」は次々と「こちら側」から「あちら側」に重心移動がされる。 自分だけでなく仲間(SNS)やネット上の誰でも共有できるようになる。例えばメールは(時系列的に)保存しておきたい重要情報は「あちら側」に置くことで強力な検索機能を使用しいつでも自分の必要な情報をより短時間で効率的にとりだすことができる。 また迷惑メールやウィルスの処理もすべて「あちら側」で自動的に処理し非常に効率的である。 氏は電力や輸送と同様にITインフラ(Computer)についても「少数の、非常に競争力のあるインフラ提供者に頼った方が、より効率的である」ということをほとんどの企業が気付くときが来ると。すなわち電気や電話と同様に、壁の穴にプラグを差せば、ネットワーク(=コンピュータ)が使えるようになり、そのとき世界のユーザーがアクセスするのは、巨大な数社のサイトであると。 このような世界が今後構築されるということはM&Aにより企業は淘汰され、コンピュータ資源は集約された高機能サーバ(あちら側)に構築され一般ユーザーはリッチな表示機能(インターフェース)を持ったデバイス(機器)を持てば仕事はもっと効率よく、時間はより有効に、それにより知的生産性をあげることが可能であると。。。 皆さんはどのような感想をお持ちですか?
「あちら側」と「こちら側」の構築に向けて
「あちら側」の発電所構築に主要5社をあげるなら皆様はどの企業をあげますか?
筆者はGoogle, Microsoft, Oracle, Cisco, Intel (米国企業)をあげます。
「こちら側」の構築は?
筆者は日本企業(携帯仕様をグローバルスタンダード、すなわち世界標準にする必要があります。)と台湾企業に期待をしています。これからはアジアの時代ですので。 皆様は?ご意見おまちしております。 次回主要5社については「投資戦略」コラムの中でお話したいと思います。
MID: MID(Mobile Internet Devices)とは 新モバイルプラットフォームで携帯よりおおきく現在皆様が使用しているノートパソコンに比べると小さい 小型で薄く軽い最新のプラットフォームです。
技術情報:http://www.moblin.org/
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2008/02/26

CEOの視点 情報共有とパーソナライズ-Web2.0


CEOの視点: 情報共有とパーソナライズ-Web2.0
ブログに代表されるように、これまで情報の受け手であったユーザーが情報の発信者へとシフトし、インターネットの世界ではユーザー参加型のモデルが広がりました。 情報の発信者が増えたことでコラボレーションによって、より有益な情報が生み出される“可能性”が見えてきました(まだまだ改善の余地はありますが)。 この様な次世代Webの現象を総称してWeb2.0と呼んでいます。 Web2.0は新旧様々な要素を組み合わせたコラボレーション・ツールであり、コミュニケーション・プロセスです。
Amazonに代表されるWebサイトは顧客ごとの「パーソナル化」を実現しました。顧客の好みにあった商品やサービスを全面に押し出し(メールでの案内も含む)ます。広告は顧客のコンテキスト(プロフィールや趣味趣向,購入履歴など)を意識しています。顧客によるコミュニティは,消費動向を大きく左右するようになりました。インターネットは最適なマーケティング・チャネルとしての地位を今後もより強固なものにする可能性があります。現在,雑誌やテレビに打つ広告は,基本的には一人ひとりへのメッセージにはなりませんでしたがインターネットは“違う”ということをGoogleの決算内容は示しています。 Webメディアに打つ広告は「パーソナライズ機能」を経て,個々人に訴える「メッセージ」へと変化させることを実現し、 一般消費者向けビジネス,企業向けビジネス,社内向けの情報システム,働き方にも大きな影響を及ぼしています。 ただし課題もあります。Web上にあるコンテンツやデータを効率よく検索・収集するための技術はまだまだ発展途上であります。今後は次世代Web技術の「コンテンツやデータの意味情報」にフォーカスした「セマンティックWeb」技術動向に注目をしていきたいと思います。 

今後視点として「ビジネス“プロセス”の改善と加速」、「情報」、そして「人間関係」がより重要なキーワード、スキルになると思います。
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2008/02/22

中国古典 論語 温故知新


中国古典 歴史に学べ

故きを温ねて新しきを知れば、以って師たるべし「論語」温故知新です。

今を疑う者はこれを古に察し、来を知らざるものはこれを往に視る。
万事の生ずるや、趣を異にして帰を同じくするには、古今一なり。「菅子」

現状を理解できないときは、昔のことから推察する。未来が予測でいないときは過去を振り返ってみるがよい。 物事は現れ方は異なっているようでも、法則性は古今を通じてかわりはない。

先の読みにくい現代です。5年先、10年先、確かなことはわかりません。有効な方法として「歴史に学ぶ」ということです。過去の歴史を勉強することで、現代(近い将来)に対する洞察を深めていく。また歴史を勉強することで先人たちの成功と失敗を学びその中から現代を生きるための知恵を引き出すことが可能です。
 

知恵袋 財産形成は自己投資から


知恵袋 財産形成は自己投資から

最も重要であり効果的な投資は自己投資。 仕事をしている時間はそれぞれ違いますが平均8時間から10時間ぐらいだとおもいます。 一週間にすればかなりの時間を我々は仕事に割り当てておりこの時間を有効にすることが投資戦略上賢明です。仕事に関係のある 専門知識を蓄えることで自分への「自信」が資産になります。自分の得意分野、興味分野をのばすことができればプロの投資家の近道であるとおもいます。 筆者の場合IT関連で働いております。テクノロジーの進化は早いものです。 次々に新しい革新的な技術が発表されています。 それにより今までのビジネスモデルを変えてしまう「創造的破壊」が繰り返されます。 これからは専門分野だけでは不十分でテクノロジの融合により広範囲な事柄を知っていなくてはならないと毎日反省の中にあります。また今の時代は本を読む、あるいはWebで知識を得るだけでは十分ではありません。「実践」が必要となります。「事上磨練」陽明学を唱えた王陽明という人が語った言葉です。 実践、すなわち仕事の中で自分を磨くことが重要であります。毎日の作業がルーチンワークにならないように創意工夫をこらして仕事に打ち込む必要があります。常に問題意識をもち気持ちを引き締めることで 「風向きの変化」を読み取ることができます。それは自分自身にとってまた投資戦略にとっての重要な「シグナル」になります。 

投資の科学



投資の科学 あなたが知らないマーケットの不思議な振る舞い
マイケル・J・モーブッシン
日経BP社

最新の投資理論をわかりやすく解説、投資の哲学、経済学、統計学、心理学 イノベーションと競争戦略、科学と複雑系理論 といった切り口で投資の「奥深さ」を伝えてくれる読み物です。投資戦略を考える上で重要なポイントが記述されています。 

ロバート・ルービン元財務長官の4原則
唯一確かなものは、確実なものはないということである。
意思決定においては確率についてよく考えるべきである。
不確実性があるにも関わらず、われわれは行動しなければならない。
意思決定を評価するには結果だけではなく、その過程も考慮すべきである。

どのように意思決定がなされたかによって意思決定を評価すべきなのである。過程の重要性。状況に基づいて分類されたものへと進化 過去40年間においてS&P500の利回りを15年間連続で唯一上回ったファンドマネージャは間違いなく状況を重視したもので、投資手法が首尾一貫していない。

確実に予測できる唯一のことは、イノベーション(革新)が起こるということである。

成長のS字カーブ 創造的破壊と期待の関係 加速されたイノベーションは、産業と製品のライフサイクルを短くする。トレンドにあわせて期待値をすばやく変更していかなければならない。S字カーブの失速点 失速点に到達した企業の83%は失速点を過ぎた後の10年間に5%前後かそれ以下の売り上げ成長率しか達成できなかった。 

競争優位を維持できる期間は年々短期化。
過当競争はあらゆる産業において発生しうる。
短期的な優位をいくつもつなぎ合わせることによって長期的な競争優位を維持する企業が増えた。
投資家も進化しなければいけない これまで以上に時間をかけて構造変化のダイナミズムを理解する必要性に迫られている。社会保障と人口構成は変化する。過去の株価収益率の平均値など現在の環境を評価するうえで参考にする程度にしか使い物にならない。 かるがるしく過去の株価収益率を頼りにすべきではない。過去が将来のてがかりにならない。

2008/02/20

中国古典 論語 「知」

中国古典 論語 「知」
多くを聞きて疑わしきをかき、慎みてその余を言えば、則ち尤め寡なし
多くを見てあやうきをかき、慎みてその余を行えば、則ち悔い寡なし

できるだけ人の話に耳を傾けるがよい。疑問に感じたところはしばらくそのままにしておき、 納得のいった部分だけを発言する。 そうすることでつまらない失敗を免れることができる。

「東晃の解釈」
幅広い読書を心がけることも忘れてはならない。 疑問に思った箇所はそのままにしておき、納得の言った部分だけを行動に移す。そうすれば後悔することも少なくなる。 慎重に一歩一歩前に進めば、自ずからまわりの信頼も得られるだろう。

先週末図書館に行き文部科学省のパンフレットを見ました。 子供さんが1ヶ月に読む本の数、読む時間が少なくなっているそうです。 また指導要領の改訂により授業数(理科系を含め)が増えることが新聞に掲載されていました。 さまざまな要因で読書量、勉強量が減っており警告のメッセージを最近見かけます。 我々大人も同様に「時間がない」と言い訳をするのではなく時間を上手にやりくりをする方法、ノウハウを身につければ読書の時間をつくることができます。 Webなどの検索機能だけを使用して情報を取得することはある一面情報を容易に入手するメリットは得たものの、上位に掲載された情報を全員がチェックすれば同じ情報しか得ることができません。地球の裏側にいる人も同様に同じ情報を得ることは可能です。 同じ意見ばかりを選択収集することになり偏った意見により物事を断言してしまうことにもなります。良書を読むことが最強の「優良なコンテンツ」であり自分を磨くことができます。 更には自分の意見、考え方と違う記事、人に出会うことができます。 自分の持っている意見と異なる見解を積極的に収集し、自分の視野を広げることで最終的に「納得のいったもの」を採用していくことができると思います。 物事の本質を見抜くには本を読んだり、新聞(社説、解説)を読んだりすることで視野を広めることが不可欠だと思います。 最終的にはこれらの積み重ねで得た知識が差別化になると思います。

2008/02/18

中国古典 論語 「和」

中国古典 論語 「和」
君子は和して同ぜず。小人は同じて和せず。

君子は協調性に富んでいるが雷同はしない。小人は雷同はるすが協調性には欠ける。
日本の社会は昔から「組織の和」に傾斜しがちである。本当の「和」の意味とは? よい機会なので考えてみましょう。   2007年の「今年の漢字」は「偽」でした。すなわち「いつわる」「だます」という意味です。 賞味期限改ざん、食べ物(食肉、野菜、産地)の表示偽装やマンションの耐震偽造、派遣会社の偽装請負事件問題など新聞、ニュースで取り上げられ1つの社会現象となっていました。 「周りがやっている」「上司からいわれた」ということで正当化されてしまう風潮が背後にあるとおもいます。すなわちこれらの行動や考え方は「同」であります。 2000年以上の前の孔子の時代も「同」の人々が目につく現状があったのだと思います。 「和」と「同」の違いは「和」は自分の判断基準をもっている。 すなわち自分なりの倫理的価値観(信、義、仁)を持っていることだと思います。間違いや不正を指摘することができチームプレー(協調性を持つ)ができることが「和」だと思います。
「信」約束を守る、「義」正しいことを行う(社会の信頼)、「仁」相手の立場にたって物事を考える。

中国古典 中国古典の3つのテーマ

「徳は事業の基なり」~智、仁、勇、謙、寛、信、勤、義~
守屋先生の講義を受講したとき大きく3つのテーマがありました。

①「経世済民(けいせいさいみん)」 世を経め民を済う  今日でいう政治です。
国や組織をまとめ人民の生活を守る。 筆者であれば「組織」や「家族の生活を守る」ことと理解しています。 先憂後楽 一般の人が楽しんでから(先に憂い、心配)、後で自分は楽しむ

②「応対辞令(おうたいじれい)」応対(人と合って話をする)、辞令(言葉遣い)社会生活の場における人間関係にどう対処すればよいか、人間関係論について 
不即不離 くっつきすぎてもだめ、離れすぎてもだめ 距離感が重要である。
 
③「修己治人(しゅうこちじん)」 己を修め、人を治む 「己を修む」能力と人格の両面にわたって自分を磨くこと それによりはじめて「人を治む」人の上に立つ資格(リーダー)が得られる。 
自分を磨く方法論がさまざまな角度から中国古典には説き明かされている。 
毎日の生活や仕事のなかでも実践的で参考になるものが多いとおもいます。

知恵袋 「徳は事業の基なり」~智、仁、勇、謙、寛、信、勤、義~

中国古典
知恵袋「徳は事業の基なり」~智、仁、勇、謙、寛、信、勤、義~昨年著者は守屋洋氏(SBIユニバーシティー2007年2月26日)の公開講義を受講しました。守屋先生は半世紀以上にわたり中国古典研究をされている方で多くの書籍を出版されています。私は20代のころアメリカで学び、現地で働きましたので「アメリカ流に学んだ」といってもいいと思います。ただ心の中に偏りすぎてバランスを欠いているのではないかと思っていたところ運よく案内を目にして受講しました。 
私はいままで中国古典を深く読んだことはありませんでした。この講義をきっかけに図書館で本を借りたり、小説や良書を購入したり、ドラマを見るようになりました。私のような初心者ですが少しでも中国古典の魅力を紹介できればとおもいます。中国古典に触れることにより現代社会を生きる知恵 人間学をさらに深められればと思っております。
論語
これを知る者はこれを好む者に如かず。 これを好む者はこれを楽しむ者に如かず
理解することは好んですることには及ばない、好んですることは楽しむ境地の深さには及ばない。
知恵袋
本を読むときは面白いと思って読むことが大事だと思います。好きで読んでいるものには適わない。好きで読んでいるものは楽しんで読んでいるものには適わない。できれば楽しんで読みたいものです。

2008/02/15

投資戦略 米国株長期トレンド S&P500インデックスにみる

上の図は過去50年間(ダブルクリックで拡大:ソースYahoo,Finance)S&P500インデックス指数であります。50年間に3回(大恐慌、オイルショック、ITバブル崩壊)の大きな調整がありました。数年間の調整後指数は上昇しています。 今年米国大統領選挙、サブプライム問題による住宅不況、個人消費に陰りがありますが5年、10年後という長期視点からみると2009から2010ごろ長期上昇トレンドが始まるのではないかと思います。S&P500インデックスを見ますとセクター別にFinancial、InfoTech、 Energyの割合が高いことがわかります。これらのセクターが過去5年、10年のうちに銘柄の入れ替えとともに期待値が高くなっているのがわかります。これらのセクター(業種)を選択するだけでなく、グローバル、競争優位性、サービスの質、成長性、CSR(社会的責任)、環境などの複数の要素から企業別の選択をする必要があります。 世の中は多くの不確実な要素が存在するので長期的な視点で大局的に判断することが重要だと思います。

2008/02/13

投資戦略 サブプライム問題から学ぶ

サブプライム問題
日本版サブプライム問題 キーワードは「10年目」

昨年末から混乱に陥れている米国のサブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)問題。 この問題はいまや日本をはじめアジアでも大きく取り上げられ株価が大きく乱高下しています。 カリフォルニア(90年代筆者は住んでいました)では大きな影響があり深刻であると報道がありました。 この問題に関して「対岸の火事」とは思えません。 主に93年―98年に立て続けに旧住宅金融公庫は住宅ローンを緩和し多くの世帯が持ち家を購入できた一方、住宅ローンが重くのしかかってきているといいます。旧住宅金融公庫は始めの10年間(例1998年)は低金利でありますが10年後(2008年)は高い金利が設定されています。 ローンの金額にもよりますが2%だったものが4%程度にあがる「10年目」の年をむかえかなりの負担額になります。 それに伴い家族構成や経済情勢、雇用情勢の変化により返済が滞ることも考えられます。 特に日本の平均給与水準は上がらず逆に払う税金は多くなったのが現状であります。 今後のことを考えると生活できるように「将来の予防」対策が必要であり1つの方法として戦略投資を真剣に考える必要がでてきました。 筆者は昨年から家計簿をつけ始めました。これによりどれぐらいの 金額がどの時期に使用されどれぐらいの金額をローン返済またさらには繰り上げ返済に充てられることが可能か「収支のバランス」を理解できるようになりました。 また1年間家計簿の履歴により今年の計画も立てやすくなりました。 是非みなさまも時間を見つけて家計簿をつけることをお勧めします。  一家の主として家計を見直す機会をもつことで来月は、半年後は消費を増やすことが賢明な行動か判断がつくとおもう。 また日本の社会保障制度(年金をはじめ)にも問題がでており将来(20年後、30年後)が見えない状況でもあります。

財布の中の経済学:筆者も住宅ローンを抱えております。今回の物件に対しては9年以内に全て返済するのが初期に立てた目標です。あと5年以内に全て返済するのが目標で家計簿と相談をしています。ローンを組んだ人は早めに繰り上げ返済をすることをお勧めします。数字のマジックにより数年後に繰り上げ返済するよりも効果があります。

2008/02/11

ハイ コンセプト 「新しいこと」を考えだす人の時代



IT業界ではAppleが実践していると思います。 
ハイ コンセプト 「新しいこと」を考えだす人の時代 ダニエル・ピンク「著」 大前研一「訳」
サマリー:
6つの「感性」
デザイン、物語、全体の調和、共感、遊び心、生きがい 
本来人間に備わった資質でありこれらに磨きをかける必要がある

「3つの危機」
豊かさ、アジア、オートメーション
「左脳主導思考」は成功したが、その重要性、価値は下がってしまった
右脳的感覚に訴えるもの 美しさや、精神性、感情といったものにより大きな価値が見出される
アメリカのコンピュータ、ソフトウェア、情報産業における仕事の10%が今後2年間のうちに海外に移行 4分の1がアメリカを離れる(2010)

デザイン、物語、全体の調和、共感、遊び心、生きがい
デザイン:
「同業他社の製品はすべて基本的に同じ技術を使用していて、価格、性能、特徴にさわない。 市場において製品を差別化できるものは、デザインをおいて他にない。」

物語: 
デザインと同様、人間の経験にとって欠かせないものである。
「感情によって豊かになった文書」こそ物を語る能力の本質
良い医師になるためには物語の能力 「人が物語から吸収し、解釈し、それに答える能力」

調和:
これから成功するには
「境界を越えられるひと」マルチタスク、まったく異なる領域の仕事を同等の自信をもってこなせる人
「発明できる人」 既存のアイデアを新しいやり方でくみたてなおすことにより生み出される
「比喩を作れる人」 物事を別の観点で理解すること 調和の大切な要素 

共感:
相手の状況に自分を置き換えて考えられる能力でありその人の気持ちを直感的に感じ取れる能力。 誰かの立場に立ち、その人の視点で考え、その人が感じるように物事を感じることができる能力

生きがい :
人生に目的と意義を見出したいという願望 
変化が発生したときは変化を受け入れ対処するのが賢明
自由に創造的な思考をめぐらす。 今までの自分という存在はまったく違う部分へと入っていく体験

2008/02/10

投資戦略 投資スタイルの確立


東晃投資スタイルの確立:

最も重要なのは自己投資
まずは自分の身の回りのことを注意深く知ることです。お客さん、普段つきあっている会社のことを仕事を通じて理解することが重要です。マネジメント、技術力、競合優位性、グローバル環境、社会的責任を分析することは毎日投資の訓練をしていることと同じことになります。実際の株式投資は副業的なものです。投資分析に毎日時間をかけるものではありません。仕事に集中すること、すなわち自己投資することで道は開けると思います。
株式投資で重要なことは「自己スタイルの確立」です。著者は長期投資(保有は3年以上)を目指し、投資を客観的(数字)に判断する術を勉強しています。金融リテラシーの基本を学び実践することで 将来の家計に備え、生活をよりよくするために必要な考えを取得していきたいとおもいます。 自分の身は自分で守る時代であるからです。
投資のルール7か条
1:長期保有(3年以上)
2:自分が理解できる分野にフォーカス
IT関連の仕事をしているので仕事から得る情報は他の分野で得る情報よりも新鮮であると考える 
3:たくさん知るのではなく、省くことを学ぶ。 
投資したいと思う企業の姿を深く知る必要がある。 アニュアルレポート、決算報告に記述されている数字の意味を理解する。
4:グローバル社会:
社会においてこれから発展する可能性がある場所、地域 アジア、アメリカ(IT技術)の情報を積極的に収集する。   
5:自分が所有(現在所有、今後所有)するものをよく理解する。
価値のあるデータと無意味なデータがあるのでよく精査する
6:投資案件は10社以下とする
7:ポートフォリオの見直し(売買)は年2回までとする。 
理想:適切かつ客観的に判断し購入したのであるのなら見直す必要はない。

2008/02/09

知恵袋 人間の生きる知恵

近年、ITや科学技術の進歩は目覚しいものがあります。だだそれにより自分が賢くなってるのかとおもうと「生きる知恵」は進歩していないようにおもう。 2008年からブログを書き始めることしにたのは過去、現在起きていることをを検証し、これからの生き方を探ることでもあります。 「経営思考と情報共有」をテーマに情報(IT)社会の中で人生を有意義に過ごしていけるよう「生きる知恵と徳」を身につけたいと思います。 よろしくお願いいたします。