2008/02/18

中国古典 論語 「和」

中国古典 論語 「和」
君子は和して同ぜず。小人は同じて和せず。

君子は協調性に富んでいるが雷同はしない。小人は雷同はるすが協調性には欠ける。
日本の社会は昔から「組織の和」に傾斜しがちである。本当の「和」の意味とは? よい機会なので考えてみましょう。   2007年の「今年の漢字」は「偽」でした。すなわち「いつわる」「だます」という意味です。 賞味期限改ざん、食べ物(食肉、野菜、産地)の表示偽装やマンションの耐震偽造、派遣会社の偽装請負事件問題など新聞、ニュースで取り上げられ1つの社会現象となっていました。 「周りがやっている」「上司からいわれた」ということで正当化されてしまう風潮が背後にあるとおもいます。すなわちこれらの行動や考え方は「同」であります。 2000年以上の前の孔子の時代も「同」の人々が目につく現状があったのだと思います。 「和」と「同」の違いは「和」は自分の判断基準をもっている。 すなわち自分なりの倫理的価値観(信、義、仁)を持っていることだと思います。間違いや不正を指摘することができチームプレー(協調性を持つ)ができることが「和」だと思います。
「信」約束を守る、「義」正しいことを行う(社会の信頼)、「仁」相手の立場にたって物事を考える。