2008/02/20

中国古典 論語 「知」

中国古典 論語 「知」
多くを聞きて疑わしきをかき、慎みてその余を言えば、則ち尤め寡なし
多くを見てあやうきをかき、慎みてその余を行えば、則ち悔い寡なし

できるだけ人の話に耳を傾けるがよい。疑問に感じたところはしばらくそのままにしておき、 納得のいった部分だけを発言する。 そうすることでつまらない失敗を免れることができる。

「東晃の解釈」
幅広い読書を心がけることも忘れてはならない。 疑問に思った箇所はそのままにしておき、納得の言った部分だけを行動に移す。そうすれば後悔することも少なくなる。 慎重に一歩一歩前に進めば、自ずからまわりの信頼も得られるだろう。

先週末図書館に行き文部科学省のパンフレットを見ました。 子供さんが1ヶ月に読む本の数、読む時間が少なくなっているそうです。 また指導要領の改訂により授業数(理科系を含め)が増えることが新聞に掲載されていました。 さまざまな要因で読書量、勉強量が減っており警告のメッセージを最近見かけます。 我々大人も同様に「時間がない」と言い訳をするのではなく時間を上手にやりくりをする方法、ノウハウを身につければ読書の時間をつくることができます。 Webなどの検索機能だけを使用して情報を取得することはある一面情報を容易に入手するメリットは得たものの、上位に掲載された情報を全員がチェックすれば同じ情報しか得ることができません。地球の裏側にいる人も同様に同じ情報を得ることは可能です。 同じ意見ばかりを選択収集することになり偏った意見により物事を断言してしまうことにもなります。良書を読むことが最強の「優良なコンテンツ」であり自分を磨くことができます。 更には自分の意見、考え方と違う記事、人に出会うことができます。 自分の持っている意見と異なる見解を積極的に収集し、自分の視野を広げることで最終的に「納得のいったもの」を採用していくことができると思います。 物事の本質を見抜くには本を読んだり、新聞(社説、解説)を読んだりすることで視野を広めることが不可欠だと思います。 最終的にはこれらの積み重ねで得た知識が差別化になると思います。