2008/02/28

CEOの視点 「情報」の重心移動 「こちら側」から「あちら側」へ

CEOの視点 「情報」の重心移動 「こちら側」から「あちら側」へ
前回、Web技術は経済分野に限らず人々の生活スタイルをも変える可能性があるとお話しました。「世界に“コンピュータ”は5つあれば足りる」(The World Needs Only Five Computers)というお話をします。この記事はサン・マイクロシステムズ株式会社のCTO、グレッグ・パパドポラス(Greg Papadopoulos)氏が昨年11月のブログで述べたものです。近未来に対するWeb社会の方向性を示しています。パパドポラス(Greg Papadopoulos)氏がここで述べている“コンピュータ”は、ふつうの意味での“computer”ではなく、大文字のC(“Computer”)と表現しており、特定の数個のシステムを指し示しています。高速の常時アクセス環境が整えば、コンピュータ資源は数個のグリッドシステムに集約され、残りの小文字の“computer”は、“Computers”の画面表示機能(インターフェース)になると。 
1: Google, 2: Microsoft 3: Amazon.com, eBay, Salesforce.com 4, 5,
著者がこの記事を読んだときの感想ですが規模の大小の規模はあるが「あちら側」に発電所「データセンター」が構築されること。 一般ユーザー「こちら側」は使いやすい表示機能(インターフェース)を持つ携帯やモバイルインターネットデバイス(MID)、パソコンからメールやブログでコミュニケーションしたり映像にアクセスしたりする世界がグローバルに広がる。付加価値のある「情報」は次々と「こちら側」から「あちら側」に重心移動がされる。 自分だけでなく仲間(SNS)やネット上の誰でも共有できるようになる。例えばメールは(時系列的に)保存しておきたい重要情報は「あちら側」に置くことで強力な検索機能を使用しいつでも自分の必要な情報をより短時間で効率的にとりだすことができる。 また迷惑メールやウィルスの処理もすべて「あちら側」で自動的に処理し非常に効率的である。 氏は電力や輸送と同様にITインフラ(Computer)についても「少数の、非常に競争力のあるインフラ提供者に頼った方が、より効率的である」ということをほとんどの企業が気付くときが来ると。すなわち電気や電話と同様に、壁の穴にプラグを差せば、ネットワーク(=コンピュータ)が使えるようになり、そのとき世界のユーザーがアクセスするのは、巨大な数社のサイトであると。 このような世界が今後構築されるということはM&Aにより企業は淘汰され、コンピュータ資源は集約された高機能サーバ(あちら側)に構築され一般ユーザーはリッチな表示機能(インターフェース)を持ったデバイス(機器)を持てば仕事はもっと効率よく、時間はより有効に、それにより知的生産性をあげることが可能であると。。。 皆さんはどのような感想をお持ちですか?
「あちら側」と「こちら側」の構築に向けて
「あちら側」の発電所構築に主要5社をあげるなら皆様はどの企業をあげますか?
筆者はGoogle, Microsoft, Oracle, Cisco, Intel (米国企業)をあげます。
「こちら側」の構築は?
筆者は日本企業(携帯仕様をグローバルスタンダード、すなわち世界標準にする必要があります。)と台湾企業に期待をしています。これからはアジアの時代ですので。 皆様は?ご意見おまちしております。 次回主要5社については「投資戦略」コラムの中でお話したいと思います。
MID: MID(Mobile Internet Devices)とは 新モバイルプラットフォームで携帯よりおおきく現在皆様が使用しているノートパソコンに比べると小さい 小型で薄く軽い最新のプラットフォームです。
技術情報:http://www.moblin.org/
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