2008/05/11

21世紀 エネルギーの主役 「天然ガス」

21世紀 エネルギーの主役 「天然ガス」
地球上におけるエネルギー利用の変遷が19世紀は石炭(固体)、20世紀は石油(液体)、21世紀は天然ガス(気体)が主力になるという見方(期待)があります。
天然ガス(Natural Gas)とは地球の地殻内に埋蔵されている可燃性ガスで石炭や石油と同じ化石燃料資源の一つです。 ポイントは環境調和型の高効率エネルギー利用です。単位重さあたりの発熱量が他の燃料に比べて高い。 熱を最大限に利用(熱のカスケード利用)することで高効率を達成。  近年の地球温暖化問題は年々深刻さを増しており、二酸化炭素排出量を削減するために天然ガス資源の利活用が次第に注目されています。資源ナショナリズムや中国をはじめとする新興経済発展国のエネルギー需要の急速な増加によりさらに注目が高まっています。 天然ガス埋蔵量の豊富な国はロシア、イラン、カタールです。日本は現在液化天然ガス(LNG)の世界最大輸入国ですがカタールは中国へ液化天然ガス(LGN)の供給を2010年から開始予定です。 2020年2030年の需要ケースの予測では米州とアジア・オセアニア地域、欧州、すなわち世界的に需要の伸びがあります。 天然ガス情報に注視し、着目していきたいと思います。

2008年5月 世界のニュース
豊田通商、「非自動車」1800億円投資・豪でガス開発 
豊田通商は資源エネルギー事業を拡大する。オーストラリアで天然ガスの鉱区権益を取得、現地企業と共同で探鉱を進めて2015年ごろの生産開始を目指す。10年3月期までに資源など非自動車分野に過去2年間の約5倍にあたる1800億円を投じる計画。同社は利益の大半を機械をはじめとする自動車関連に頼っているが、資源高をにらんで投資先を広げ収益源を多様化する。 豪石油ガス大手のウッドサイドエナジー(パース市)などと共同で地質調査や試掘井の掘削を実施、生産したガスは液化天然ガス(LNG)として販売する。

中国石油天然気集団(CNPC)傘下の中国石油天然気股フェン有限公司(ペトロチャイナ)はこのほど大連市で、液化天然ガス(LNG)陸揚げターミナルの建設に着工した。同社が大連市で計画するLNG事業の一環で、大孤山半島の鮎魚湾に建設する。工期は2期に分かれ、今回着工した第1期では、陸揚げ能力年間300万トン、ガス供給能力年間42億立方メートルの施設を建設する。投資額は75億元以上、2011年の完成を予定する。第2期と合わせると、陸揚げ能力は最大780万トンを見込み、カタール、オーストラリアなどから輸入するLNGを陸揚げする。同LNG事業では陸揚げターミナルのほか、LNG運搬船が停泊する専用ふ頭とパイプラインも建設する計画で、投資総額は100億元超。08年2月に国家発展改革委員会の承認を得た。

米石油大手、コノコフィリップス
米石油大手、コノコフィリップスが米アラスカで計画中の天然ガスパイプライン建設に英BPが加わることが8日、明らかになった。投資総額は300億ドル(3兆900億円)を超える見通しで、米エクソンモービルなどにも参加を呼びかける。天然ガスは石炭などに比べ環境負荷が小さく、発電用燃料としての需要が急拡大している。両社は6億ドルを投じて建設準備を始める。天然ガスは埋蔵量が豊富なアラスカ北部で生産。パイプラインはまずアラスカからカナダ東部に通じる部分を建設し、将来は北米大陸を縦断して消費地の米南部まで延ばす考え。現在の米消費量の6%にあたる天然ガスを輸送できるようになり、エネルギー安全保障の強化に役立つ。
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参考
日本エネルギー経済研究所
CEOの視点 「天然ガス」は代替エネルギーの1番手になるか?
日本ガス協会