2008/03/31

経済サイクルとシステムに従った投資戦略 過去の経験を踏まえて

経済サイクルとシステムに従った投資戦略 過去の経験を踏まえて
経済のライフサイクルは人間のライフサイクルにたとえることができます。 人間で言えば「青年期」「成人期」、「中年期」、「引退」といったところであり平均(日本の場合)80年のサイクルである。 経済のライフサイクルも「革新」、「成長」、「淘汰」、「成熟」というライフサイクルで表現できると思います。 
アメリカをみると成長から淘汰へ 日本は淘汰から成熟のライフサイクルを迎えているのではないかと思います。 過去の経験から「投資」というのはある投資分野が好調だと思っていると、突然別の分野が好調になってきました。 私がアメリカに90年代いたときはIT分野、ハイテク株が好調であったがそれが金融株そして今では資源株へと移り変わっている。 その当時投資戦略が未熟な私は 過去数年間の収益率がもっとも高かった投資分野を購入したがそのころにはすでにその分野は落ち込んでいるということを経験しました。個人消費が伸びているときは向こう数年間続くとみなされるため株価は急激に伸び、経済成長が過大評価されることがあります。 その後経済成長と個人消費がともに低下すると株価は急激に下落します。 現在のアメリカで見るサブプライム問題と現在の株価の動きをみると理解できると思います。 世界経済は、金融各社が企業や個人に融資するだけではなく、金融会社同士でも融資し合って流動性を供給しようとする動きに大きく依存しており、今起きている金融危機は、こうした流動性が消滅してしまったことに原因があります。今後発表される金融会社の決算しだいではさらに株価は低下が予想されます。 逆に長期投資の個人投資家は見積もった潜在的な価格より時価が安い可能性があるのでチャンスかもしれません。また過去から学んだことは特定の分野だけではなくいくつかの分野に投資を分散することで長期的には各分野の累積収益率が実現し、短期的な変動率やリスクを減らすことが可能です。  すなわち相関関係が低く、長期的に値動きのパターンが異なる優良分野と優良企業を選ぶ必要があります。別の視点では世界人口の特性トレンドを含め今後有望な投資分野はどこか考察する必要があります。日本はすでに総人口が減少に転じる時期であり少子高齢化が進展しつつあります。 
「システムに従った投資戦略」
上昇局面で最も大きく伸びた分野は通常その後の調整局面で大きく下がる。 こうしたリスクを埋め合わせるにはシステムに従った投資戦略が必要になると思っています。 システムに従った投資戦略とは最も好調だった分野の一部を売り、最も不調だった分野を買い足すことで軌道修正を考えています。 著者は長期投資を考えているのでこのシステムに従った投資戦略を行い、安値で買い、高値で売る「傾向と対策」を考えています。 すなわち特定の分野のパフォーマンスが高かったり、低かったりするときに調整を行うことを考えております。今までの反省点も含めこれからの10年間(2008年から2018年)の人口変化や勉強している分野から筆者はアメリカ、アジア(特に中国、ベトナム)にフォーカスし1:ハイテク・通信、2:金融・保険サービス、3:資源、4:バイオテクノロジー、薬、ヘルスケアー(まだ勉強を始めていないが今後予定)分野を考えております。 とりあえずしばらくの間はハイテク・通信、金融・保険サービス、 資源株にフォーカスをしていく予定です。 (残念ながら日本株は候補にはいれておりません。 筆者は購入したこともなければ今後も日本株には興味がありません。) 安定した優良分野(産業)で長期的な競争力の優位性を持つ会社に投資をしたいと考えております。 まずは時間のあるときに企業について「アニュアルレポート」を読み企業を勉強する日々が続きます。 またシステムに従う方法の「精度」を高める研究をしようと考えております。
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