2008/04/04

アニュアルレポート:2007インテル株式会社(ハイテク)

アニュアルレポート 2007インテルアニュアルレポート
過去10年間をみると4年から5年のサイクルで循環している。
98-00右上がりに売り上げは上がっている。01-05年まで売り上げは上がっている。06-07も右上がりである。06年から一株あたり利益EPS(Earning Per Share)は増加基調にある。 
地域別の売り上げはこの10年間でアジアが19%から51%と大きく占めている。日本を含めれば売り上げの6割はアジア地域での売り上げである。それに対してアメリカの地域は半分(44%から20%)となっている。 インテルがアジア、特に中国に力をいれているのはこの分野がさらに成長しインテルの売り上げの大半をここから得ることが引き続き続くからであろう。
「現在の株価 21ドル近辺」
現在の株価はアメリカのサブプライムやアメリカの景気後退からくるものであり全体の売り上げを反映したものではない(会長のコメント)
配当に関してはここ数年で高くなってきている。 研究開発に投資額は増えておりこれらが将来の製品に出荷に貢献するであろう。

赤ペンチェック
1「Flash」
価格下落幅が激しいFlashは合弁企業という形式になった。 NOR型はIntel、STMicroelectronics、Francisco Partnersの3社が設立するフラッシュメモリ合弁企業Numonyxに移管、NAND型もMicron Technologyとの合弁企業に既になっている。 企業業績に改善がみられるだろう。

2「新しいビジネスを創造するために」
Atomを搭載したプラットフォームは、デスクトップ型をNettop、ノートブック型をNetbookと呼ぶ。その名前からも明らかなように、インターネット接続を前提にしたプラットフォームであり、Webブラウザと電子メールの利用を主に考えられている。今回の新しい製品はIDF 上海でも紹介されていた。今後の売り上げにどれだけ貢献するか注目  モバイル、MID製品に向けWiMAXへの投資を加速

3「従来製品と競合」
デスクトップ: AMDと VIA
モバイル: AMDとVIA
エンタープライズ: AMD, IBM, と Sun Microsystems
エンベディド: AMD, Freescale Semiconductor, Incと VIA
クライアントにおいてはモバイルの比率が高まっている。キーワードはパフォーマンス、消費電力、ワイヤレス(WiMAXへのインフラにも積極的に投資) 企業向けはIT管理者が管理しやすい機能をハードウェア(チップセット)に搭載している。 サーバ製品においてはパフォーマンス、信頼性、仮想化技術がハードウェアレベルで搭載。 

4:「Structure and efficiency task force」2006年から始まったマネジメントの改革 コスト削減、従業員の削減、全社的事業の見直しの社内改革により改善されている。

「アニュアルレポートを読んで」 
新しいセグメントを創造し新しいビジネスの機会を提案しています。 社内の効率化の効果もでてきている。現在出荷中の製品は競合会社は存在し今までと同様、新製品を投入してくるので注視する必要がある。但し半導体製造技術、規模、投資額からすれば他社をリードし消費者独占力を持つと思われる製品がある。 世界経済を見るとアジア全体がそれほど悪くなければ2008年は2007年に引き続いて売り上げ増ができるのではないかと期待。 今後も海外での収益源を拡大しようとしている一方、資産(CPUの設計など主要なテクノロジー設計や開発研究拠点を含む)は引き続き主に米国にとどまるでしょう。 「米国のアジア・中国関連銘柄への投資」として期待しています。
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