2008/04/23

ブランドランキングからみる企業価値

ブランドランキングからみる企業価値 トップ企業はGoogle
広告大手の調査会社Millward Brownが,企業のブランド価値ランキング・トップ100“BrandZ Top 100 2008 Report” を公開した。その調査結果によると,トップ100社のブランド価値の総計は2008年が1兆9400億ドルと,2007年に比べ21%増となった。
トップ企業はブランド価値が861億ドルのGoogle。2位はGE(NBC を所有 ),3位はMicrosoftとなった。5位にモバイル・通信China Mobileがランクインしています。 またiTouch,iPhone,Leopardなどの革新的な製品でブランド価値を高めたAppleは,前年比123%増で7位に浮上しています。 
筆者の例では2008年4月時点で保有している9社中10位以内に3社(Google, Microsoft, China Mobile)が今年はランクインしています。
アジアの企業のトップ5は以下の通りです。
1 China Mobile 2 Toyata 3 ICBN 4 China Construction Bank 5 Bank of Chna 中国企業のChina Mobile,ICBN,China Construction Bank, Bank of Chnaが上位を占め,4社合計のブランド価値は51%増の1240億ドルと,大きく高まった。一方,日本,韓国 の企業をまとめた総ブランド価値は1110億ドルで,成長率も7%増に留まった。同じアジアでも,勢いの差が大きく出ています。また,Sonyのブランド価値は4%減の61億ドルで,トップ100社からも外れた。ブランド価値の定義は,詳細がレポートで示されています。ファイナンシャルデータと膨大なインタビューをベースに計算されています。

このデータから見るとアメリカはIT・通信企業が引き続き革新的なテクノロジー、製品を出荷することでまた近年は中国企業が上位を占めてきているのがわかります。ブランドは企業の指標を示す1つの要素であり今後の成長企業や財務内容が数年にわたり強固である会社が上位を占めることがあります。世界企業で自分の興味のある会社の位置を客観的に判断し今後の投資判断の1つの材料になるでしょう。

ポイント
「ブランドは企業経営そのものの反映であり、ブランド価値の強化は顧客とのつながりを強めることにほかならない。顧客の視点で事業プロセスや組織が回っているかを全面的に見直し、選択と集中による戦略的で統合的なマーケティングを実行して、初めてブランドが強くなる。結果としてそれが、新たな価値の創造や企業価値の拡大につながる」 日本コカ・コーラの会長でドコモの顧問を務める魚谷雅彦氏
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