2008/04/20

アニュアルレポート 2007シスコシステムズ(ハイテク)

アニュアルレポート 2007シスコシステムズアニュアルレポート
売上高、営業利益とも過去5年間は右上がりである。EPSも同様に増加基調である。
ビジネス、技術革新、ファイナンスのバランスシート(アニュアルレポート)を見るとすばらしい経営をしている1社だと思います。
我々の生活やビジネスのライフスタイルをイノベーションを通じてより豊かにしようと試みている会社である。データ、ビデオ、モバイルの統合により、よりわかりやすく使いやすい、ユーザ体験が不可欠である。インターネットは第二ステージに入りユニファイド・コミュケーションやWeb2.0のテクノロジーによりより生産性のあがるものになる。今後はHDTVやIPTVの普及によりネットワークを通じてよりリッチなパーソナライズされたコンテンツ(ビデオ)が配信されていく。ネットワーク機器のスイッチ、ルーターの領域で圧倒的な消費者独占力を維持しているが顧客の求めている今後の新しいフォーカスエリアとしてWeb2.0テクノロジーやユニファイドコミュニケーション(音声、データ、映像などのあらゆるタイプのコミュニケーションを統一簡素化しエンドユーザはいつでも好きなときに連絡を取ることが可能になる。)、テレプレゼンス(臨場感のある会議環境をネットワークを通じて提供)の分野において新製品や、市場マーケットを広げていく戦略である。社長は新しいフェーズでは、人々の“コラボレーション”がさらなる成長への原動力になる」と語り、「シスコとパートナー、顧客がコラボレーションして次の10年を共に推進していこう」とパートナー企業に訴えた。 ネットワーク上で「空間を共有」する体験を提供することを次の成長戦略と位置づけている。
製品とサービス: 製品売り上げが約85%でサービス売り上げが15%ぐらいである。地域: アメリカカナダ(55%)ヨーロッパ(21%)アジア(10%)日本(3%)その他(エマージングマーケット 9.9%)でありまだまだアメリカカナダからの売り上げが大きいことがわかる。一例としては通信大手やケーブルテレビ(CATV)大手を対象にしたビジネスではより高速のネットワークを要するオンライン映像サービスが人気を集めていることでバックボーン(スイッチ、ルーター)売り上げがあると思う。 最近ではデータセンターすなわちあちら側にデータをおくトレンドがあるので今後はデータセンターを効率的に運用するための強化製品も開発され市場に出荷されていく(CiscoDataCenter3.0)と思います。今後はエマージングマーケットにもよりフォーカスをしていくそうです。
「アドバンステクノロジ」の分野では今後の成長戦略としてWebEx Communication, ホームネットワーキングプロダクト(Scientific-Atlanta Product)、ワイヤレスLAN製品にも企業買収と研究開発を通じて力を入れている。これらは今後のWeb2.0やコラボレーションツールとして必要なアプリケーション、製品ツールであろう。 
「総括」
2008年4月 $24付近
地域別でまだアメリカに依存する面があり世界経済の動きをみると若干売り上げにも影響がある可能性があるが既存製品の諸費者独占力と中長期的な戦略をみると経営が安定している会社の1つではないかと思います。今後のビジネスのあり方を変えていく上で今後も注目していく会社の1社です。 投資においても「長期投資」として注目しています。
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